デンマークのコペンハーゲンで行われた第28回世界バドミントン選手権は、8月27日、決勝戦が行われ、チームヨネックスが全種目制覇を果たしました。日本勢は男子シングルスで奈良岡功大選手(FWDグループ)が銀メダルの殊勲。女子シングルスで山口茜選手(再春館製薬所)、混合ダブルスで渡辺勇大&東野有紗ペア(BPROGY)が銅メダルを獲得しました。
2018年世界ジュニアバドミントン選手権の決勝戦を争ったクンラヴァット・ヴィディットサルン(タイ)と、日本の奈良岡が大きく成長。そろって22歳になった今年、世界バドミントン選手権の男子シングルス決勝の舞台に立ちました。
1時間49分に及ぶ死闘のすえ、軍配が上がったのは、前回、銀メダルのヴィディットサルン。奈良岡は、シーソーゲームになった1ゲームを19本で奪いますが、2ゲームは、攻撃力で上回るヴィディットサルンが18本で取り戻し、試合をタイに。
ファイナルゲームは、余力を残していたヴィディットサルンが、最後までコートを走って歓喜の瞬間を迎えました。
奈良岡は表彰台では悔しい表情を見せていましたが、世界バドミントン選手権でのメダルは自身初の快挙。新時代の到来を予感させる戦いを見せたヴィディットサルンと奈良岡は、今後も数々のドラマを紡ぎ出してくれそうです。
山口茜選手(再春館製薬所)の女子シングルス初の3連覇に注目が集まった同種目は、8月に初めて世界ランク1位についたアン・セヨン(韓国)が、勢いそのままに頂点へ駆け抜けました。
一方、6月発売のナノフレア 1000 Zを武器に挑んだキャロリーナ・マリン(スペイン)も銀メダルの大健闘。2度の大けがで「選手としてはもう無理かもしれない」と思っていた時期もあるマリンですが、準決勝で山口を打ち崩しました。
男子ダブルスと混合ダブルスでは新チャンピオンが誕生しました。25歳のサウスポー、ソ・スンジェ(韓国)は、男子ダブルスではカン・ミンヒョクと、混合ダブルスでは、チェ・ユジュンと組んで2冠を達成。どちらの種目も決勝戦は、ファイナルゲームにもつれましたが、心身の逞しさを見せつけて金メダルに輝きました。
男子選手が2種目で同時優勝するのは、99年のキム・ドンムン(韓国)、85、91年のパク・ジュボン(韓国)以来、3人目の快挙。
一方、女子ダブルスは、世界1位のチェン・チンチェン&ジア・イーファン(中国)がこの種目では前人未到の3連覇の偉業を達成。決勝戦はインドネシアペアにストレート勝ちし、抱き合って勝利を噛みしめました。
なお、ヨネックスは世界選手権のオフィシャルサプライヤーとして、シャトルやコートマット等を提供。ストリンギングサービスでも選手たちを支えました。
クンラヴァット・ヴィディットサルン:
ASTROX 88 D PRO、
POWER CUSHION 65 Z C-90、
BG80
奈良岡功大:
ASTROX 99 PRO、
POWER CUSHION 65 Z C-90、
EXBOLT 63
アン・セヨン:
ASTROX 77 PRO、
POWER CUSHION AERUS Z WOMEN、
BG80
キャロリーナ・マリン:
NANOFLARE 1000 Z、
POWER CUSHION AERUS Z WOMEN、
AEROBITE
チェン・チンチェン:
ASTROX 100 ZZ、
POWER CUSHION 65 Z SLIM、
AEROBITE
ジア・イーファン:
NANOFLARE800、
POWER CUSHION 65 Z C-90 SLIM、
BG80
ジェン・スーウェイ:
ARCSABER 11 PRO、
POWER CUSHION 65 Z、
AEROBITE
ファン・ヤーチョン:
ASTROX 77 PRO、
POWER CUSHION 65 Z SLIM、
EXBOLT 63
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