今年、Super500からSuper750に格上げされ開催されたシンガポールオープンは、6月11日、決勝戦が行われました。日本勢は、女子シングルスの山口茜選手(再春館製薬所)、男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾ペア(トナミ運輸)、渡辺勇大/東野有紗(BIPROGY)が決勝へ進出。世界ランキング6位の保木/小林ペアが優勝を飾りました。
シンガポールオープンの最終試合となった男子ダブルスは、日本の保木/小林ペアが22年7月のマレーシアオープン(Super750)以来、約1年ぶりのワールドツアー優勝を果たしました。
決勝戦の相手は、昨年のジャパンオープンでワールドツアー初優勝を遂げたリャン・ウェイケン/ワン・チャン(中国)。攻撃に徹する22歳ペアから1ゲームを13本で奪うと、2ゲームは粘られながらも10―10から決してリードを許さず、若いペアの勢いを18本で抑えました。
22年9月に日本人として男子ダブルスで初めて世界ランキング1位に就きましたが、その後、ツアー優勝に届かず、もがいてきた2人。しかし、この優勝を弾みとして、夏に控える大一番、ジャパンオープン、世界選手権での活躍が期待されます。
女子シングルス決勝は、世界ランキング1位の山口茜選手と、同2位のアン・セヨン(韓国)というチームヨネックス同士の顔合わせに。実力伯仲する2人の対戦は、21―16、21―14でアン・セヨンに軍配が上がりました。
今年のSuper500以上のワールドツアーは2人が優勝を分け合っており、今後も2人の対決から目が離せません。
女子ダブルスは、世界1位のチェン・チンチェン&ジア・イーファン(中国)ペアが韓国ペアに快勝。1回戦からの5試合すべてでストレート勝ちし、安定感のある試合運びを見せました。
男子シングルスでは、日本の奈良岡功大選手が存在感を見せました。
中国のエース、シー・ユーチを準々決勝で下した世界4位の奈良岡選手(FWDグループ)は、準決勝で攻撃型のアンダース・アントンセン(デンマーク)と対戦。ファイナルゲームのすえ、敗れましたが、次につながる81分の激闘を演じました。
混合ダブルスの日本のエース、渡辺勇大&東野有紗(BIPROGY)ペアは準優勝。デンマークペアを相手にファイナルゲームを展開しますが、惜敗。それでも準々決勝では、21年東京金のファン・ドンピン(中国)相手に3ゲーム23―21で競り勝つなどして、意地を見せました。
6月13日からSuper1000のインドネシアオープンが開催されます。6月下旬に販売を開始する「NANOFLARE 1000 Z」を使用する、男子シングルスのラクシャ・セン(インド)、女子シングルスのキャロリーナ・マリン(スペイン)、ハー・ビンジャオ(中国)に注目です。
NANOFLARE 1000 Zについて、マリンは「私のパワーとスピードをさらに引き出してくれるラケットです」と話しています。鋭い閃光を思わせるライトニングイエローのラケットにもぜひご注目ください。
奈良岡功大:
ASTROX99PRO、、
EXBOLT 63、
POWER CUSHION 65 Z
アン・セヨン:
ASTROX 77 PRO、
BG80、
POWER CUSHION AERUS Z WOMEN
保木卓朗:
ASTROX 100 ZZ、
BG80、
POWER CUSHION AERUS Z MEN
小林優吾:
DUORA Z-STRIKE、
BG80、
POWER CUSHION AERUS Z MEN
チェン・チンチェン:
ASTROX 100 ZZ、
AEROBITE、
POWER CUSHION 65 Z SLIM
ジア・イーファン:
NANOFLARE800、
POWER CUSHION 65 Z SLIM
東野有紗:
NANOFLARE700、
EXBOLT 63、
POWER CUSHION 65 Z
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