6月9日、全仏オープン(フランス・パリ/5月27日~6月10日)男子ダブルス決勝が行われ、ピエール・ウゲス・エルベール&ニコラ・マウ(ともにフランス)がオリバー・マラチ(オーストリア)&マテ・パビッチ(クロアチア)を6-2、7-6(4)のストレートで破り、地元フランスで悲願の全仏初優勝を果たしました。ペアではグランドスラム通算3勝目。
エルベールの好調を支えるのは、今季から使用するNEWラケットのVCORE PRO。「切り替えてすぐに気に入りました。コントロールとパワーを与えてくれます。スピンもよりかかって、すごく気に入っています。」と語っていたように、サービスゲームではキックサーブを有効に使い分け相手に的を絞らせず、リターンゲームでも重いスピンの利いたボールをネット際に鋭く落とし、試合を優位に進めて来ました。「地元フランスで優勝できてすごくうれしい。この勢いでウィンブルドンでもこのラケットで優勝目指していきたいね」と語りました。
ヨネックス対決となった車いすの部男子シングルス決勝では国枝慎吾がグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)を7-6(5)、6-0のストレートで破り、2015年以来3年ぶり7度目の優勝を果たしました。グランドスラムではヨネックスラケットに切り替えてから今年始めの全豪オープンに続き2大会連続の優勝で通算48勝目。世界ランキングは約2年ぶりに1位に返り咲きました。「1セット目はタフでなかなかセットポイントが取れない状況が続きましたが、しっかりタイブレークを取りきって勢いが出来たと思う。ラケットをEZONEに変えてから苦しい体勢からの返球でもエースが取れるようになった」と語ってくれました。ヨネックスとの契約前に「再び世界No.1を獲る」と宣言していた通り、強い国枝慎吾が帰って来ました。
そして車いすの部女子ダブルスではディーデ デ・グロート (オランダ)が上地結衣とのシングルス決勝の借りを返す形で、ファイナルセットの末破り優勝。 ジュニア男子ダブルスでもオンドレ・スタイラー(チェコ)が優勝を果たすなど、全仏オープンでは男子ダブルス、車いすの部男子シングルス、車いすの部女子ダブルス、ジュニア男子ダブルスの4部門制覇を達成し、ラケット使用者数も急増するなどヨネックスが世界を席巻しています。
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