優勝をつかみとった一打は、サービスウィナー。それは17歳の小田凱人が、この大会中にも成長した証しでもありました。

初戦では、戸惑った芝での戦い。強風の影響もあり、得意とするサーブにも苦しみました。
ただダブルスも含めて試合を重ねていくうちに、芝で効果的なショットや戦略性が見えてきたと小田は言います。「アドサイドから打つワイドへのサーブ」も、その一つ。マッチポイントでは、自信を持ってワイドへとサーブを打ち込み、頂点へと駆け上がりました。

先月の全仏オープンに続き、これでグランドスラム２連勝。17歳の若き王者の勢いは、止まりそうにありません。

止まらないと言えば、女子車いす界の絶対女王、ディーデ・デフロート（オランダ）が自身の記録をまたも更新しました。単複ともに制し、グランドスラム11大会連続優勝。高い打点から叩き込む強打は、あらゆるサーフェスでライバルたちを圧倒しています。

今大会では、初優勝を手にしたチームヨネックスもいます。それが、女子単を制したマルケタ・ボンドロウソバ（チェコ）。ドロップショットやスライスなど、左腕から繰り出すマジックショットの数々で、並み居るトップ選手に勝利。ウィンブルドンオープン化以降史上初の、ノーシード女子シングルス優勝者となり、歴史に名を刻みました。

そのほか、昨年から新設されたジュニア14歳以下の部では、ルナ・ブヨビッチ（セルビア）が優勝。女王候補も誕生し、未来への期待も高まるウィンブルドンでした。

使用用具

マルケタ・ボンドロウソバ： EZONE 100、 POLYTOUR AIR 125
小田凱人： EZONE 100 L、 POLYTOUR SPIN、 POLYTOUR PRO 125
ディーデ・デフロート： VCORE 98、 REXIS COMFORT 125
ルナ・ブヨビッチ： EZONE 100SL、 POLYTOUR PRO 125