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シダマツペアが日本人対決を制し、2度目の女王に輝く ヨネックス全英選手権
1899年から続く長い歴史を誇る全英バドミントン選手権(Super1000)の決勝戦が3月16日に行われました。ヨネックスの創業者・米山稔の名を冠したセンターコート「ミノル・ヨネヤマコート」にて、チームヨネックスが全種目制覇を達成しました。
女子ダブルスでは、志田千陽選手&松山奈未選手(再春館製薬所)と、福島由紀選手&松本麻佑選手(岐阜Bluvic/ほねごり)が、日本人同士、決勝戦で対決するという快挙を達成しました。

決勝に進出した両ペアは、それぞれ準決勝で中国ペアを下し、頂上決戦へ。お互いに手の内を知り尽くしたライバル同士の対決は、83分に及ぶ白熱の攻防戦となりました。
1ゲームずつを取り合い、迎えた第3ゲームも14-14と一進一退の展開に。均衡を破ったのは志田・松山ペアでした。強烈なスマッシュで相手の陣形を崩すと、5連続得点に成功。福島・松本ペアも粘り強いレシーブで応戦しましたが、勢いに乗った志田・松山ペアが最後まで主導権を握り、勝利をつかみました。
優勝後、志田選手は「(勝ったことが)まだ信じられない」と喜びを語りました。
一方、惜敗した福島・松本ペアも、ペア結成から約半年で決勝進出という快挙を達成。現在世界ランキング24位の彼女たちは、大きく順位を上げることが期待されます。

男子ダブルスは、新デザインの「パワークッション65」を履いたキム・ワンホ選手&ソ・スンジェ選手(韓国)が、ペアとしての初優勝を飾りました。
決勝では、世界ランキング18位のインドネシアペアと対戦し、2ゲームとも21-19で勝利。2024年に新たに結成された韓国ペアは、今後さらなる飛躍が期待されます。

シングルスは、男女とも世界ランキング1位が貫録の強さを見せつけました。
男子シングルスでは、29歳のベテラン、シー・ユーチ選手(中国)が、25歳の若手チャイニーズ・タイペイ選手の勢いを止め、7年ぶり2度目の優勝を果たしました。
試合は2ゲーム目で16-16と競る場面もありましたが、シー・ユーチ選手が試合運びのうまさを発揮し、勝利を掴みました。

女子シングルスでは、23歳のアン・セヨン選手(韓国)が栄冠を手にしました。
決勝では、中国のワン・ジイー選手と対戦。第1ゲームを落とす苦しい展開となりましたが、続く第2・3ゲームを21-18で連取し、2年ぶり2度目の優勝を果たしました。

なお、日本の山口茜選手(再春館製薬所)は、準決勝でアン・セヨン選手に敗れたものの、3位入賞と実力を示しました。準々決勝では、日本の若手ホープ・宮崎友花選手を26-24、21-16で下しました。
混合ダブルスでは、中国ペア同士の決勝戦となり、世界ランキング7位のゴ・シンワ選手&チェン・ファンフイ選手が、新ペアのフェン・ヤンジェ選手&ウェイ・ヤーシン選手を3ゲーム目23-21の接戦で下し、初優勝を飾りました。
今年は突出したペアが不在のため、混合ダブルスの勢力図は大きく変動しそうです。

1984年以来、冠スポンサーを務めるヨネックスは、今年も大会を全面支援。高品質なシャトルコックや、卓越した技術を誇るヨネックスストリンギングチームとストリンギングマシンを提供し、選手たちをサポートしました。



使用用具
シー・ユーチ:ASTROX 100 ZZ、BG80 POWER
アン・セヨン:ASTROX 77、 BG80、 POWER CUSHION AERUS Z
ワン・ジイー:NANOFLARE 800、AEROBITE、 POWER CUSHION 65
キム・ワンホ:NANOFLARE 700、BG80、POWER CUSHION 65
ソ・スンジェ:NANOFLARE 700、 BG80、 POWER CUSHION 65
志田千陽:NANOFLARE 800 、 NANOGY 95、 POWER CUSHION 65
松山奈未:NANOFLARE 700 、 NANOGY 95、 POWER CUSHION 65
福島由紀:ASTROX 88 D 、 NANOGY 95、 POWER CUSHION 65
松本麻佑:ARCSABER 7 、 AEROBITE、POWER CUSHION COMFORT Z
ゴ・シンワ: ASTROX 88 D 、 AEROBITE、POWER CUSHION 65
チェン・ファンフイ: ASTROX 77 、 BG80、 POWER CUSHION 65