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宮崎友花が高校生チャンピオンに。仁平菜月、五十嵐有紗&櫻本絢子が準優勝 全日本総合選手権2024

78回目を迎える日本一を決める「全日本総合選手権2024」は1230日、各種目の決勝戦が行われました。女子シングルスでは、高校3年生の宮崎友花選手(柳井商工高)が女王の座につきました。また、女子シングルスの仁平菜月選手(ヨネックス)、女子ダブルスの五十嵐有紗選手&櫻本絢子選手(BIPROGY/ヨネックス)は栄えある準優勝を遂げました。

現在高校3年生の宮崎友花選手。今後は世界一を目指すことを宣言

この日、最初に行われた女子シングルスで高校3年生の宮崎選手が、2014年の山口茜選手(再春館製薬所)以来の高校生チャンピオンに輝きました。

世界ランキング12(1230日現在)18歳は、競った試合に次々と勝利し、決勝戦で迎えたのは、ヨネックスバドミントンチームの仁平選手。海外で顔合わせの多い仁平選手とは、互いの球を知り尽くす簡単ではない相手でしたが、宮崎選手は、バックハンドのショートサービスを多用し、テンポの速いラリーを構築。「すごくきつかった」というラリーに耐えて第1ゲームを21-18で奪うと、第2ゲームは21-14で奪取し、頂点にたどり着きました。 

試合後、宮崎選手は「今年、国際大会で悔しい思いをしながらも、最後の大会でいい結果を残せたことがすごくうれしいです」と喜びを語りました。

一方、惜しくも準優勝だった仁平選手は、「(優勝した姿を)家族に見せたかった」と悔し涙を流しましたが、「今までの自分だったら途中で(気持ちが)折れて負けていた試合を乗り切り、決勝まで来られたことは成長だと捉えたい」と振り返りました。

日本の第一人者として貫禄勝ちした志田千陽選手(左)&松山奈未選手

女子ダブルスは、日本のエース、志田千陽選手&松山奈未選手(再春館製薬所)が初優勝を果たし、「ずっと欲しかったタイトル。とてもうれしい」と声を揃えて喜びました。

決勝戦の相手は、9月に組み始めた五十嵐有紗選手&櫻本絢子選手。準決勝で世界1位をそれぞれ経験している福島由紀選手&松本麻佑選手(岐阜Bluvic/ほねごり相模原)を79分の激闘のすえに下して勝ち上がってきました。 

それだけに志田選手&松山選手は警戒を強めますが、志田選手は「今日まで試合をするという目標は超えられたので、ラスト1試合、楽しんで頑張ろう」と話し、2人は得意のドライブ戦で優位に立ち、ストレート勝ちを収めました。松山選手は「本当に心残すことなく2024年を締めくくれました」と感無量の表情を見せました。

五十嵐選手&櫻本選手(右)は「熊本マスターズと同じ負け方をしてしまった」と反省の弁

一方、2連覇を狙った櫻本選手は、「長年組んでいるペアと比べ、私たちは競った場面でどうしたらいいかなど、細かいペア力が足りなかった」と課題をあげ、五十嵐選手は「ペアとして私たちはまだ完成形でない。シダマツペアに勝つ方法を探したい」と前向きに話しました。

なお、男子シングルスは、田中湧士選手(NTT東日本)が2回目の優勝を果たし、「世界ランキングでトップ10に入れるように、1試合1試合頑張りたいです」と抱負を述べました。

男子ダブルスは山下恭平選手&緑川大輝選手(NTT東日本)、混合ダブルスは柴田一樹選手&篠谷菜留選手(NTT東日本)がペアとして初優勝。緑川選手は、「ランキングサーキット、全日本社会人、全日本総合と3つのタイトルをとれて自分たちの成長を感じることができました」と満足した表情でした。

ヨネックスバドミントンチームは、女子シングルスで高橋明日香選手、混合ダブルスで保原彩夏選手(ペアは霜上雄一選手/日立情報通信エンジニアリング)が5位入賞を果たしています。

使用用具

宮崎友花:NANOFLARE 800 PRO AEROBITE POWER CUSHION 65 Z SLIM

仁平菜月:ASTROX 77 PROBG 66 ULTIMAXPOWER CUSHION 65 Z SLIM

櫻本絢子:ARCSABER 11 PRO AEROBITE POWER CUSHION 65 Z

志田千陽:NANOFLARE 800 PRONANOGY 95POWER CUSHION 65 Z SLIM

松山奈未:NANOFLARE 700NANOGY 95POWER CUSHION 65 Z SLIM

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