Badminton

Matches

山口茜選手が地元ファンへ感謝を伝える初優勝 熊本マスターズジャパン

2回目を迎える熊本マスターズジャパン(Super500)は、1117日に各種目の決勝戦が行われ、チームヨネックスが5種目を制覇。日本勢は、女子シングルスの山口茜選手(再春館製薬所)が初優勝、9月に新たに組み始めた女子ダブルスの福島由紀選手(岐阜Bluvic)&松本麻佑選手(ほねごり)、男子ダブルスの保木卓郎&小林優吾ペア(トナミ運輸)が準優勝に輝きました。

熊本を拠点にする山口選手が、“茜コール”のなか、地元ファンへ感謝を示す初優勝を飾りました。決勝戦では、前回女王のインドネシア選手との対戦となった山口選手は、絶妙なネットプレーで序盤から主導権を握り1ゲーム目を先取。2ゲーム目もダイブしてのスーパーレシーブなど大歓声を沸き起こすビッグプレーで中盤から相手を寄せ付けずに勝利。

世界ランキング2位の山口選手は、8月のダイハツジャパンオープン以来の国際大会優勝

8月のダイハツジャパンオープンでも優勝した山口選手は、「今年は日本開催での国際大会で優勝し、声援が力になっていることを実感して感謝しています」と観客に思いを伝えました。

山口選手は優勝を決めると観客へ手を振った。「ホームでカッコいいところを見せたかった」

女子ダブルスは、福島選手&松本選手ペアが準優勝。かつて世界ランキング1位をそれぞれ別の選手と経験した2人は、9月にペアを結成し、国際大会に出るのは今回が初めて。決勝でダイハツジャパンオープンを制したリョウ・シェンシュウ選手&タン・ニン選手(中国)には敗れましたが、上々の滑り出しで納得の表情を見せていました。

中国ペアに勝って決勝進出を決めた福島選手(左)&松本選手

また、女子ダブルスではヨネックスバドミントンチームの櫻本絢子選手が、混合ダブルスの五十嵐有紗選手(BIPROGY/旧姓・東野)と組み、ペアとして初めて国際大会に挑みました。
予選を突破した五十嵐選手&櫻本選手は、2回戦で日本のエース、志田千陽選手&松山奈未選手(再春館製薬所)と対戦。ストレート負けを喫しましたが、櫻本選手は「私が後ろで、有紗が前という形で点が決める部分はたくさん出せました」と前向きでした。

互いを「サク」「アリサ」と呼び合う櫻本選手(右)&五十嵐選手。11月19日から始まる中国マスターズにも出場予定
優勝した世界ランキング3位のリョウ・シェンシュウ選手(左)&タン・ニン選手

男子ダブルスは、ファジャー・アルフィアン選手&リアン・アルディアント選手(インドネシア)が頂点に立ちました。
「アストロクス88 Dプロ」を手に、力強く攻めたのはアルディアント選手。「アストロクス88 Sプロ」でネット前から果敢に攻めたのはアルフィアン選手です。
日本の保木選手&小林選手ペアを迎えた決勝では、第3ゲーム、17オールにもつれますが、勝負所で日本の攻撃を封じ、頂点へ駆け上がりました。

優勝を果たしたアルフィアン選手(右)&アルディアント選手ペア

一惜しくも準優勝に留まった保木選手&小林選手は、「自分たちもまだまだできるという手応えをつかめた」(保木)、「また世界ランキング1位にもなりたいので頑張る」と今後に向けて熱い決意を語っていました。

決勝戦、68分の激戦を展開した保木選手(右)&小林選手ペア

また、男子シングルスは、2023年の全英選手権の覇者・リー・シーフェン選手(中国)が2代目王者に。決勝戦、マレーシア選手に21-1021-13で勝つと、次代のエース候補の24歳は、空中で1回転して喜びを爆発させました。

リー・シーフェン選手は準決勝で世界1位のビクター・アクセルセン選手(デンマーク)を破った勢いで優勝

混合ダブルスは元世界1位のデチャポル・プアヴァラヌクロー選手(タイ)が、スピッサラー・パエウサムプラン選手(タイ)と組んで3回目となる大会で、ペアとして初優勝を果たしました。

混合ダブルス決勝、デチャポル選手(右)&スピッサラー選手は、フランス選手をファイナルゲーム、21-17で下して喜びを爆発させた

また、今大会ではヨーロッパ勢が大躍進。準優勝に留まりましたが、ミックスダブルスのトム・ジケル選手&デルフィーヌ・デルリュ選手(フランス)はその結果に笑顔が広がりました。欧州を代表するペアは、現在世界ランキング20番台となっていますが、実力派との熱戦で、トップ10返り咲きを狙います。また、男子シングルスではクリスト・ポポフ選手(フランス)がベスト8に入っています。

2017年から国際大会で戦うトム選手(右)&デルフィーヌ選手。最高位は世界5位

なお大会の開催を記念し、ヨネックスは1116日、地元ジュニアや国際交流事業で熊本を訪れていた中国・上海の子どもなど約140人を招き「YONEX 2024 感謝の夕べ」を開催しました。
世界1位のビクター・アクセルセンや、志田選手&松山選手ペアらと写真撮影などして直に交流したジュニアたちは、イベント中、興奮が止まりませんでした。

今後もヨネックスは、ジュニアの夢を育む活動にも力を入れてまいります。

志田選手は「皆さんも夢や目標に向かって一生懸命頑張ってください」とジュニアにメッセージを伝えた

使用用具

リー・シーフェン:ASTROX 100 ZZ BG66 ULTIMAXPOWER CUSHION COMFORT Z

山口茜:ASTROX 100 ZZEXBOLT63POWER CUSHION 65 Z

ファジャー・アルフィアン:ASTROX88 S PROBG80POWER CUSHION 65 Z

リアン・アルディアント:ASTROX 88D PROAEROBITE BOOSTPOWER CUSHION 65 Z

リョウ・シェンシュウ:NANOFLARE 700 PROEXBOLT 63POWER CUSHION 65 Z

タン・ニン:ASTROX77 PROEXBOLT 63POWER CUSHION 65 Z

福島由紀:ASTROX 88 D PRONANOGY 95POWER CUSHION 65 Z

松本麻佑:ARCSABER 7 PROAEROBITEPOWER CUSHION COMFORT Z WIDE MID

櫻本絢子:ARCSABER 11 PRO AEROBITE POWER CUSHION 65 Z

五十嵐有紗:NANOFLARE 700 PROEXBOLT 63POWER CUSHION 65 Z

デチャポル・プアヴァラヌクロー:ASTROX 88 D PROAEROBITE BOOSTPOWER CUSHION 65 Z

スピッサラー・パエウサムプラン:ARCSABER 11 PROBG65TIPOWER CUSHION ECLIPSION Z WOMEN

関連選手