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チームヨネックスが史上最多の観客を熱く沸かせた3週間。全米オープン2024が閉幕

3週間に及んだ今季最後のグランドスラム「全米オープン」は、史上最多となる100万人越えの観客動員を記録し、大盛況のうちに9月8日に幕を閉じました。
特に今大会、ファンを熱狂させたのがアメリカ勢の躍進です。熱く多彩なチームヨネックスの戦いの足跡を、ここに振り返ってみましょう。

ジェシカ・ペグラ(アメリカ)にとってグランドスラムのベスト8は、過去6度跳ね返されてきた壁でした。その彼女が今大会の準々決勝で、世界1位のイガ・シフィオンテクに勝利。ついに重い扉をこじ開けたのです。さらに準決勝でもペグラは、一昨年のベスト4進出者のカロリーナ・ムホバを破り決勝に。30歳にしてキャリア最高の舞台に至り、さらなる上を目指します。

アメリカのハードコートは、フランシス・ティアフォー (アメリカ)にとって、常に夢を実現してきた舞台。今季前半は厳しい時期も経験しましたが、前哨戦のシンシナティ・オープンで準優勝。自信と勢いを得て乗り込んだ全米オープンで、2年ぶりのベスト4へと駆けあがりました。

もう一人、今大会でキャリア最高のステージに到達したのが、エマ・ナバロ (アメリカ)です。4回戦では大観衆の前で、前年チャンピオンのココ・ガウフに勝利。その勢いのままにベスト4となりました。21歳でプロ転向を決意した時には、コーチと「2年契約を結び、そこから先は様子を見ながら」と話していたというナバロ。それから2年が経った今、彼女はトップ10ランカーとなりました。

その他の部門では、テイラー・タウンゼント(アメリカ)が、今大会限りで引退を表明しているドナルド・ヤングと混合ダブルスで準優勝。兄のように慕うヤングの花道を、歓声と涙で飾りました。

ジュニア部門ではミカ・ストイサビレビッチがイギリス女子選手として15年ぶりに、グランドスラムジュニア女子シングルスを制しました。
また、今年の全豪ジュニア男子シングルス優勝者の坂本怜(日本)は、今大会ではダブルスで頂点に。これでジュニア卒業の坂本は、自らの門出を一セットも落とさぬ優勝で祝いました。

主要結果
<男子シングルス>フランシス・ティアフォー(アメリカ) ベスト4
<女子シングルス>ジェシカ・ペグラ(アメリカ) 準優勝
         エマ・ナバロ(アメリカ) ベスト4
<ミックスダブルス>テイラー・タウンゼント(アメリカ) 準優勝
<女子ジュニアシングルス>ミカ・ストイサビレビッチ(イギリス) 優勝
<男子ジュニアシングルス>ニコライ・ブドコフ・ケア(ノルウェー) 準優勝
<男子ジュニアダブルス>坂本怜(日本) 優勝

使用用具
ジェシカ・ペグラ:EZONE 98
フランシス・ティアフォー:PERCEPT 97、POLYTOUR PRO 125
エマ・ナバロ:VCORE 98、POLYTOUR REV 125
テイラー・タウンゼント:VCORE 98、POLYTOUR REV 120
ミカ・ストイサビレビッチ:EZONE 100、POLYTOUR PRO 125
坂本怜:EZONE 98、POLYTOUR PRO 125、ECLIPSION、トーナメントウェア

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