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三者三様のパーソナリティとプレースタイル!ヨネックス3選手が準決勝へ 全米オープン2024
大会開幕時には男女各128名いたシングルス選手たちは、終盤を迎え男女それぞれ4名に。その狭き門を、ヨネックスのラケットを手にした3人の選手がこじ開けました。
一人は、フランシス・ティアフォー(アメリカ)。今季序盤は苦しい時期を経験してきた一昨年のベスト4進出者ですが、ここニューヨークのアーサーアッシュスタジアムに立った時、彼はとてつもない力を発揮します。準々決勝のグレゴール・ディミトロフとの試合では、エネルギー迸らせコートを駆けまわったティアフォーが、最後は相手の棄権により、6-3、6-7、6-3、4-1で勝利しました。
女子では、ジェシカ・ペグラとエマ・ナバロ(両方アメリカ)がベスト4へ。いずれも、ニューヨーク州生まれの生粋の地元選手です。
前哨戦のシンシナティオープンで準優勝した時、ペグラは「私は物事を客観的に見るタイプ」だと自己分析しました。その能力は今大会、準々決勝のイガ・シフィオンテク戦でもいかんなく発揮されます。
「前回のイガとの対戦を踏まえて、何をやるべきかイメージできていた」
その策をコートに描いたペグラは、第1セットはほぼ完ぺきな内容。第2セットは競った展開となるも、第7ゲームを4回のデュースの末にブレークすると、観衆の大声援を受けて、そのまま勝利へと疾走しました。
ナバロがアーサーアッシュスタジアムで試合をするのは、今回の準々決勝がキャリアで僅か2度目。それでも彼女は早くも、この世界最大のテニス専用アリーナを、自分のホームグラウンドに変えています。
準々決勝の相手のパウロ・バドーサは、大舞台も経験している元世界2位の26歳。経験豊富なその選手相手に、ナバロは冷静に自分の任務を遂行します。第2セットはゲームカウント1-5とリードを許すも、「彼女は緊張している」と、相手の心を読む余裕もありました。5ゲーム連取で逆転すると、最後は狙いすましたドロップショット。6-2、7-5で準決勝への切符をつかみ取りました。
なお、大会2週目から始まったジュニア部門では、男子19名、女子24名、合計43名の本戦出場選手がヨネックスラケットを使用。34%の使用率は1位であり、今年の四大大会すべてでトップを維持しています。
使用用具
フランシス・ティアフォー:PERCEPT 97、POLYTOUR PRO 125
ジェシカ・ペグラ:EZONE 98
エマ・ナバロ:VCORE 98、POLYTOUR REV 125