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止まらぬパオリーニのシンデレラストーリー。聖地で決勝の大舞台へ ウィンブルドン選手権2024

準決勝で実現したヨネックス対決は、歴史的な一戦となりました。
いずれもVCOREを手に、初めてウィンブルドンのベスト4へと勝ち上がった、ジャスミン・パオリーニ(イタリア)とドナ・ベキッチ(クロアチア)。異なる道を歩みながら、今、キャリア最高の時を迎える28歳の同期対決でもあります。
先に主導権を握ったのは、サーブとフォアの攻撃力に勝るベキッチ。ですが試合が進むにつれ、パオリーニのリターンと無尽蔵のスタミナが、流れを押し戻し互角の鍔迫り合いが展開されます。
セットを分け合いもつれ込んだ第3セットでは、ベキッチが先にブレークするも、直ぐに追いつくパオリーニ。流れをつかんだパオリーニがマッチポイントを手にしますが、ベキッチはまずはサーブで、2本目はフォアのウィナーで凌ぎました。
そうして、追いつ追われつのデッドヒートのまま走り込んだ、タイブレーク——。この日、ウィナーを量産したベキッチのフォアがサイドラインを割り、ついに熱戦に終止符が打たれます。スコアは、6-2、4-6、7(10)-6(8)、試合時間は2時間51分。これはウィンブルドン史上、最も長い女子準決勝戦となりました。
先の全仏オープンに続き、ウィンブルドンでも決勝進出のパオリーニ。2大会連続の決勝進出は、2016年のセレナ・ウィリアムズ(アメリカ)以来の快挙でもあります。
はたして今大会でパオリーニは、全仏では一歩届かなかった頂点に立つことができるでしょうか。世界中のテニスファンが注目する決勝戦は、現地時間の7月13日に行われます。

使用用具
ジャスミン・パオリーニ:VCORE 100、POLYTOUR PRO 120
ドナ・ベキッチ:VCORE 100 、POLYTOUR REV 125