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キャロリーナ・マリンが復活 V 「アストロクス88」が男女ダブルスを制覇 ヨネックス全英選手権
1899年に第一回目の開催となったヨネックス全英選手権が、イギリス・バーミンガムで記念すべき125年目を迎えました。ビジュアルを刷新すると共に、1984年以来、冠スポンサーを務めるヨネックスも、グレーのコートマットを提供するなど、大会をリブランディング。いっそう厳かになった会場で、チームヨネックスは4種目で優勝を果たしました。男女ダブルスでは、ダブルスに特化した新ラケット「アストロクス88」を使用した選手が制し、その存在感を示しました。
2015年に全英選手権を制覇したキャロリーナ・マリン(スペイン)が、9年ぶりに今大会の女王に返り咲きました。
前回優勝時、21歳だったマリンは、現在30歳。前回の優勝から9年の間に、再起不能と言われるケガに二度見舞われましたが、苦しいリハビリを乗り越え、タイトルを奪還しました。
決勝戦の相手は、今年1月、右足のケガから復帰した山口茜選手(再春館製薬所)。第1ゲームは、1点を互いに奪い合うシーソーゲームとなり、延長ゲームにもつれましたが、決定力にまさるマリンが26-24で先制しました。
第2ゲ-ムは、マリンが11-1でリードすると、山口選手が棄権。優勝杯の行方が決まると、マリンは「本当にうれしい。驚きの1週間でした」と涙で喜びを噛みしめました。
男女のダブルスは、3代目となるアストロクス88シリーズを使用した選手が制し、「ダブルス特化」というラケットの特性を証明しました。
男子ダブルスは、前衛向けで決定力を高めた「アストロクス88S」を手にしたファジャー・アルフィアン、後衛向けで突破力を高めた「アストロクス88D」を手にしたリアン・アルディアントペア(インドネシア)が2連覇を達成。22年世界選手権優勝のエーロン・チア&ソー・ウォイイペア(マレーシア)を破っての優勝となりました。
女子ダブルスは、世界ランキング2位のベク・ハナ&イ・ソヒペア(韓国)が優勝。イ・ソヒが優勝するのは7年ぶり、「アストロクス88S」を使用するベク・ハナは初優勝となりました。
決勝戦で、ベク・ハナ&イ・ソヒペアは、前週のフランスオープンで準優勝した日本の志田千陽&松山奈未ペア(再春館製薬所)を90分の激闘の末に退けました。
また、韓国勢は、「アストロクス88D」を使うキム・ソヨン&コン・ヒヨンペアも3位に入賞。さらにヨネックスの櫻本絢子&宮浦玲奈ペアも3位に入賞しています。
混合ダブルスでは、世界ランキング1位のジェン・スーウェイ&ファン・ヤーチョンペア(中国)が、2年連続3回目の優勝を勝ち取りました。
2年ぶり3回目の優勝を狙う渡辺勇大&東野有紗ペア(BIPROGY)とは、第1ゲーム、12オールまで均衡しましたが、ここから抜け出した中国ペアがこのゲームを取りきると、そのまま第2ゲームも連取しました。
なお、ヨネックスは、大会のリブランディング化に全面協力し、大会ロゴを刷新するなど、多くの新しいビジュアルを採用。さらに大会のスポンサーとして、高品質なシャトルコック、そして技術力を誇るヨネックス・ストリンギングチームおよびマシンを提供し、大会を支えました。
使用用具
キャロリーナ・マリン:NANOFLARE 1000 Z、 AEROBITE、 POWER CUSHION AERUS Z WOMEN
山口茜:ASTROX 100 ZZ、 EXBOLT 63、 POWER CUSHION 65 Z
ファジャー・アルフィアン:ASTROX 88 S PRO、 AEROBITE、 POWER CUSHION 65 Z
リアン・アルディアント:ASTROX 88 D PRO、 AEROBITE BOOST、 POWER CUSHION 65 Z
ベク・ハナ:ASTROX 88 S PRO、 AEROBITE、 POWER CUSHION AERUS Z WOMEN
イ・ソヒ:NANOFLARE 800、 AEROBITE、 POWER CUSHION ECLIPSION Z WOMEN
志田千陽: NANOFLARE 800、 NANOGY 95、 POWER CUSHION 65 Z SLIM
松山奈未:NANOFLARE 700、 NANOGY 95、 POWER CUSHION 65 Z SLIM
ジェン・スーウェイ:ARCSABER 11 PRO、 AEROBITE、 POWER CUSHION 65 Z
ファン・ヤーチョン:ASTROX 77 PRO、 EXBOLT 63、 POWER CUSHION 65 Z SLIM
東野有紗:NANOFLARE700、 EXBOLT 63、 POWER CUSHION 65 Z